「ちゃんと寝たはずなのに、朝から体が重い……」
「目は覚めているのに、スッキリしない」
「50代になってから、朝起きるのがつらくなった気がする」
そんなことはありませんか?
私も、朝起きた瞬間からシャキッと動けないと、「昨日ちゃんと寝たはずなのにな」と思ってしまいます。
実は、睡眠は何時間寝たかだけではなく、朝起きたときに「休めた」と感じられるかどうかも大切です。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」でも、「睡眠休養感」という考え方が紹介されています。睡眠時間だけでなく、睡眠環境や生活習慣なども睡眠の質に関係します。
この記事では、50代女性が朝スッキリ起きられないときに考えたい原因と、今日から見直せるポイントをまとめました。
朝スッキリ起きられないのはなぜ?
朝のだるさには、いくつかの原因が考えられます。
1.睡眠時間は足りていても、休養感が低い
「7時間寝たから大丈夫」
「昨日は早く寝たから問題ない」
と思っていても、時間だけでは睡眠の状態を判断できません。
厚生労働省は、睡眠時間とともに、**「睡眠で休養がとれている感覚=睡眠休養感」**も良い睡眠の指標として紹介しています。
つまり、
寝た時間はそれなりにある ↓ でも朝スッキリしない
ということもあります。
「何時間寝たか」だけでなく、
「朝起きたとき、ちゃんと休めた感じがあるか」
を意識してみるのも大切です。
2.夜と昼のメリハリが少なくなっている
朝起きてからあまり活動せず、夜になってもあまり眠くならない。
そんな生活が続くと、睡眠と覚醒のリズムが乱れやすくなることがあります。
厚生労働省の睡眠ガイドでも、規則正しい生活習慣によって日中の活動と夜間の睡眠にメリハリをつけることが睡眠の質を高めるポイントとして紹介されています。
「夜眠れないから、昼間に長く寝る」
という生活を続けるより、
- 朝はなるべく同じ時間に起きる
- 日中は適度に体を動かす
- 昼寝をするなら長くなりすぎないようにする
など、昼と夜のリズムを整えることを意識したいですね。
3.運動不足になっていない?
50代になると、仕事や家事などで忙しい一方、
「昔より運動する時間が減った」
という人もいると思います。
厚生労働省の睡眠ガイドでは、適度な運動習慣は良質な睡眠の確保に役立つとされています。運動習慣がない人では、睡眠休養感が低いことも紹介されています。
だからといって、いきなり激しい運動を始める必要はありません。
まずは、
- 少し長めに歩く
- 階段を使う
- 家事でこまめに動く
- 軽いストレッチをする
など、無理なく続けられることから始めてみましょう。
4.寝る直前まで活動していない?
夜遅くまでスマホを見たり、仕事や家事を続けたりしていると、なかなか気持ちを切り替えられないことがあります。
「布団に入ったらすぐ眠れるように」と思っても、頭がまだ活動モードのままだと、寝つきに影響することがあります。
厚生労働省の睡眠ガイドでも、就寝前にリラックスし、眠気が訪れてから寝床に入ることがすすめられています。
寝る前は、
- スマホを長時間見続けない
- 部屋の明るさを少し落とす
- 温かい飲み物を楽しむ
- 軽くストレッチする
- 好きな音楽を聴く
など、自分なりの「寝る準備」を作ってみるのもいいですね。
5.寝室や寝具が自分に合っていないことも
意外と見落としやすいのが、寝る環境です。
例えば、
- 暑くて寝苦しい
- 寒くて体に力が入る
- 布団の中が蒸れる
- 枕が合わない
- 寝返りがしにくい
- マットレスが硬すぎる、柔らかすぎる
- 周囲の音が気になる
など。
睡眠休養感は、生活習慣だけでなく睡眠環境の影響も受けるとされています。
「生活習慣は特に変わっていないのに、最近朝がつらい」
という場合は、寝室や寝具も一度チェックしてみてもいいかもしれません。
朝スッキリ起きるために今日からできること
いきなり全部変える必要はありません。
まずは、次の中からできそうなものを1つ選んでみましょう。
朝
□ できるだけ毎日同じ時間帯に起きる
□ 朝食をとる
□ 朝の光を浴びる
□ 少し体を動かす
昼
□ 長時間座りっぱなしにしない
□ できる範囲で歩く
□ 昼寝をする場合は長くなりすぎないようにする
夜
□ 寝る直前まで仕事やスマホを続けない
□ 就寝前はリラックスする
□ 眠くなってから布団に入る
□ 寝室の暑さ・寒さ・明るさ・音をチェックする
厚生労働省の睡眠ガイドでも、朝食、適度な運動、就寝前のリラックス、規則正しい生活などが睡眠・覚醒リズムを整えるポイントとして紹介されています。
「もっと寝なきゃ」と頑張りすぎないことも大切
朝スッキリしないと、
「もっと長く寝ないと」
と思って、いつもより早く布団に入ったり、休日に長時間寝たりしたくなりますよね。
でも、睡眠は単純に「長く寝ればいい」というものではありません。
大切なのは、
自分に必要な睡眠時間を確保しながら、朝に休養できた感覚があること。
厚生労働省も、睡眠時間だけでなく「睡眠休養感」を重視しています。
「何時間寝たか」だけにこだわらず、朝の自分の状態を観察してみましょう。
こんな場合は医療機関に相談を
朝のだるさが一時的なものであれば、生活習慣や睡眠環境を見直しながら様子を見る方法もあります。
ただ、
- 朝のつらさが長く続いている
- 日中も強い眠気がある
- 生活に支障が出ている
- 眠っているのに休めた感じがほとんどない
- いびきや睡眠中の呼吸について指摘された
- 夜中に何度も目が覚める状態が続いている
などの場合は、単なる「年齢のせい」と決めつけず、医療機関に相談することも大切です。
睡眠休養感の低下には、睡眠環境や生活習慣だけでなく、睡眠障害などさまざまな要因が関係することがあります。
まとめ
50代になって、
「寝たはずなのに朝スッキリしない」
と感じることはありませんか?
そんなときは、単純に「もっと寝ればいい」と考えるのではなく、
- 睡眠時間
- 朝の過ごし方
- 日中の活動量
- 夜の過ごし方
- 寝室の環境
- 寝具
を一つずつ見直してみましょう。
特に私が大切だと思うのは、**「何時間寝たか」だけではなく、「朝、休めた感じがあるか」**を見ること。
全部を一度に変える必要はありません。
まずは今日できることから、少しずつ整えてみてくださいね。
参考資料・出典
- 厚生労働省「睡眠対策」
「健康づくりのための睡眠ガイド2023」(令和6年9月18日一部修正) - 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」
- 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」―運動・食事等の生活習慣と睡眠について
